アジア料理を作るうえで欠かせないのが、香りや味の“決め手”となる調味料です。その中でも、ナンプラー(タイ)、ニョクマム(ベトナム)、サンバル(インドネシア)は、アジア料理の三大ベースとも言える存在。
しかし「名前は知っているけど、違いがよくわからない」「どう使い分ければいいの?」という声も多いのが実情です。
そこで今回は、原料・味の特徴・現地の使われ方・日本でのアレンジレシピまで、3つの調味料の違いをわかりやすく解説します。どれも家庭での活用度が高く、誰でも簡単にアジアの風味を取り入れられる万能アイテムです。
ナンプラーとは?(タイの代表的な魚醤)
● 何からできている?
ナンプラーは、タイで広く使われている代表的な魚醤です。カタクチイワシなどの小魚を塩漬けし、長期間発酵させて作られます。旨味成分であるアミノ酸が豊富で、深いコクを生み出します。
● 味と香りの特徴
- 塩味が強め
- 魚の香りがやや強く、濃厚な旨味
- 少量でも味が決まる万能さ
● 一般的な使い方
- ガパオライス
- トムヤムクン
- タイ風炒め物
- グリーンカレー
まさに「タイ料理の味を決める一本」です。
● 日本向けのアイデア活用
- 焼きそば・チャーハンの隠し味
- 冷や奴や納豆に数滴 → “アジア風”に
- うどん・味噌汁に少し加えてコクUP
- 醤油代わりにカルパッチョにも
意外にも和食との相性が良く、家庭料理のアクセントとして大活躍します。
ニョクマムとは?(ベトナムの魚醤)
● 原料と製法
ニョクマムもナンプラーと同じ“魚醤”。
こちらはベトナム産で、同じく小魚を発酵させて作られます。見た目も似ていますが、味と香りに違いがあります。
● 味の特徴(ナンプラーとの違い)
- ナンプラーより 香りが軽く、すっきり
- 塩味が控えめで甘みが感じられる
- ソース作りに向いている
● 現地での使われ方
- フォーの味付け
- 生春巻きのタレ「ヌクチャム」
- 揚げ春巻き「チャーゾー」のつけダレ
- バインセオなどのベトナム料理全般
● 日本向けのアイデア活用
- ポン酢に数滴 → さっぱりした魚醤ポン酢
- 鶏ハムの下味に
- 冷しゃぶのタレに混ぜる
- 和風ドレッシングに加えて“ベトナム風サラダ”
ナンプラーよりクセが控えめなので、魚醤初心者の方にもおすすめです。
ナンプラーとニョクマムの違いを徹底比較
| カテゴリ | ナンプラー(タイ) | ニョクマム(ベトナム) |
|---|---|---|
| 香り | 強め / 深い旨味 | 軽め / さっぱり |
| 塩味 | やや強い | やや控えめ |
| おすすめ料理 | タイ料理全般、炒め物、スープ | ヌクチャム、生春巻き、スープ、和え物 |
| 初心者向けか? | 中級 | 初心者向け |
結論:
- 味を“ガツン”と決めたい → ナンプラー
- 優しい香りで使いたい → ニョクマム
料理の方向性によって使い分けるだけで、味の完成度が一気に上がります。
サンバルとは?(インドネシアの万能辛味ペースト)
● 原料と種類
サンバルは、唐辛子・玉ねぎ・トマト・エビペーストなどを炒めて作る、インドネシアの辛味調味料。種類が非常に多く、辛いものから甘いタイプまで豊富です。
● 一般的な使い方
- ナシゴレン
- 焼き鳥「サテ」
- 揚げ物につける
- 目玉焼きに添える
インドネシア料理では欠かせない存在です。
● 日本向けのアイデア活用
- 餃子のタレに混ぜる
- マヨネーズと合わせて“サンバルマヨ”
- 唐揚げに添える
- パスタの辛味ペーストとして活用
甘辛いタイプなら辛味が苦手な人でも使える万能調味料です。
3つの調味料の“使い分け”まとめ
- 旨味を出したい → ナンプラー
- さっぱり仕上げたい → ニョクマム
- 辛味を加えたい → サンバル
この3つを揃えておけば、タイ・ベトナム・インドネシアの料理が簡単に作れ、さらに日本の家庭料理にも大活躍します。
まとめ|違いを知ればアジア料理はもっと簡単になる
ナンプラー・ニョクマム・サンバルは、どれも少量で料理の印象を大きく変えることができる“アジア料理の核”です。
使い方が難しそうに見えても、違いを理解すれば使い分けはとても簡単。
家庭の料理に香りや辛味、旨味をプラスするだけで、いつものメニューが一気にアジア風に変わります。
ぜひキッチンに1本ずつ常備して、日常の中でアジアの味を楽しんでみてください。

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